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Les Terrasses d’Hortense Rouge 2020
レ・テラス ドルタンス ルージュ 2020 赤・辛
(シラー 50%, カリニャン 30%, マルスラン 10%, グレナッシュ 10%) ビオロジック
メモ:スミレがかった深いガーネットレッド。黒い果実とスパイスの爽やかなアロマを持
つ上質な ワイン。口中ではコーティングされたタンニンと力強い進化が感じられる。
甘みと深みがあり、幅が広くアロマティックなワイン。シラーとカリニャンのブレンドで、
マルセランの含みもあります。このワインには熟成のポテンシャルがありますが、
今味わっていただきたい。少し冷やして飲むと、フルーティーでとてもしなやか。
— 南仏の陽光と、静かな哲学が詰まった一本 —
南フランス、ラングドックあたりのワインというと、どうしても「濃い・パワフル・果実爆弾
」みたいなイメージを持たれる方が多いんですが、これは少し違う。グラスに注いだ瞬
間に「あれ?」と感じるんです。果実の熟度はしっかりあるのに、どこか線が細い。
でも弱いわけではない。むしろ、芯が通っている。
このスキャマンドルのキュヴェ。カマルグに近い湿地帯のニュアンスを持つ独特のテ
ロワールで、ただ暑いだけの南仏とは一線を画します。香りはブラックチェリーや熟し
たプラム。でもそこに、ほんのりとスミレやハーブ、そして乾いた土のニュアンス。飲む
と、アタックはやわらかく、じわっと広がる果実。タンニンはあるけれど角が立たず、酸
がきちんと骨格を支えている。そして何より、後味がいい。
鴨やラムのロースト、少しスパイスを効かせた煮込み料理、トンカツ、餃子、
あるいは、醤油ベースの肉料理こういう料理に合わせると、ワインが前に出るのでは
なく、料理の輪郭を少しだけ持ち上げてくれる。
ちなみに、こういう“静かな実力派”のワインは、現地だとレストランのソムリエが好ん
で勧めてくるタイプです。
理由はシンプルで、「失敗しない」から。派手ではないけど、確実に美味しい。
そして飲み手のレベルを選ばない。
でも、気づくともう一杯注いでいる。そんなワインです。